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FWリーダーゆうきのラグビー日記

vs農大一高

秋大会3回戦、農大一高戦は10―12(2―2)で負けてしまいました。


試合開始直後。国高は練習通りのラインアウトモールで攻めようとしますが、農大一高の予想外のモールディフェンスの強さにゲインが取れず、苦しい立ち上がりとなりました。

試合序盤。国高は倒れ込みのペナルティを犯し、チャンスを相手に与えてしまいました。ペナルティからラインアウトモール、その後ラックパイルアップで自陣の敵ボールスクラムで一気にピンチに。最も警戒していた8単で攻撃を仕掛けられ、そのポイントからFWにラッシュされゴリ押しのトライを取られて先制されてしまいます。〔前半5分〕(0―7)

トライを取られた後、国高も反撃します。 中盤のラインアウトモールからハイパンで敵陣深くまで攻め込むと、国高ボールのラインアウトで一気にチャンスに。そのままラインアウトモールでゴール前まで攻め込みトライを取りました。 同点の機会だったのですが、今まで何度も難しい位置からのコンバージョンゴールを決めてきた石塚キャプテンのキックは無情にも外れてしまいました。〔前半19分〕(5―7)

前半終了間際。農大一高に自陣ゴール前まで攻め込まれました。自陣ゴール前ではモールやピックゴーで農大一高は果敢な攻めを見せ、国高はゴールラインを背負ってのディフェンスで苦しい時間帯が長く続いてしまいます。しかし石塚を中心とした体を張ったディフェンスでFWはモールに耐え、BKは意地のタックルで農大一高にトライを許しませんでした。特に匠弥と大朗は相手の攻め込んできたボールに対して何度もジャッカルにいってくれ、チームの危機を救ってくれました。
今まで必死にやってきた練習の成果…最高のディフェンスで前半終了を迎えて国高は勢いに乗る事ができました。

ハーフタイムでは監督から『とにかくFWはモールで攻めに行くこと。』と指示がありました。また、三宅先生は僕らに円陣を組み深呼吸をするように言い、国高は落ち着いた最高の状態で後半に臨む事ができました。


後半開始直後、勢いに乗った国高は敵のゴール前まで攻め込み、さらにそこで相手がペナルティを犯してゴール前5mでチャンス。
いつもならモールで攻める場面ですが、とっさの石塚の判断『俺(ヅカ)から大朗にパスだ。』で意表をついた攻めができ、大朗が逆転のトライを取ってくれました。 またしてもコンバージョンゴールは惜しくもポールの外へ…。〔後半5分〕(10―7)

後半の立ち上がりから国高FWが奮起します。今までずっと練習してきたモールで数十mのビックゲインを取る場面が何度も見られ、モールでは僕達らしいオフェンスが出来たと思います。

が、またしても国高はペナルティを連続で犯しトライを取られてしまいます。ペナルティ→右へ外展開でラック→ポイントから1人出てきて左へ流れてラック→左へBK展開であまってトライ〔後半11分〕(10―12)

後半終了間際も国高は自陣に釘付けで農大一高に対してディフェンスをし続けました。しかし石塚・匠弥を中心としてまとまったディフェンスでトライを許す事無く、自陣10m付近で国高ボールのスクラムを得る事ができました。そしてスクラムから匠弥が出したサインはダブルライン。 ラスト1プレーに近い時間帯でしたがこの日のために何度も練習してきたダブルラインに国高は自信を持っていました。 無情にもダブルラインではダミーで走り込んだプレーヤーが相手に接触してしまい、オブストラクションの笛を吹かれ…そのままタッチキックで試合終了。
農大一高は強かった。国高は負けてしまいました。


試合全体を通して、僕らが負けた原因は明らかにペナルティでした。
試合の何週間も前から何度もカンジさんから『ペナルティの差で試合が決まるぞ。 絶対に反則をするな!』と言われ続けて練習をしてきたのに…。 さらにはペナルティからのソッコーで仕掛けられた時のディフェンスが国高は甘く、ソッコーからの早いテンポの攻撃にやられてしまいました。

オフェンス面では…。農大一高ラグビー部のHPで〔国高はモールからキックを多用してくれたため助かりました。もう少しサイドを突かれたり、展開されていたら、勝敗は変わっていたかもしれません。〕と国高戦の戦評が書かれていたように、攻撃のオプションを色々使うようにリーダー陣で試合中に修正できていれば…。と思うと悔しい気持ちでいっぱいになります。


『恩返しをするために江戸川陸上競技場に三宅先生達を連れて行くんだ。』と気合いを入れて臨んだ今年の秋大会。
僕ら3年生の石塚組は三宅先生との約束が果たせないまま、悔やんでも悔やみ切れない形で引退となってしまいました。

3回戦敗退という結果しか残せず、応援して下さった皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
次の対戦相手に備え、早実vs玉川の試合を二方向から匠弥パパ&大志さんパパにわざわざ撮ってもらったのにそれを無駄にしてしまいました…。

今になって思い返して見れば新チームになってから1年間ここまでやって来れたのも渡部監督・三宅先生・カンジさんをはじめ、小平さん・錦さん・薫さん・浜先生・矢部先生、さらには部員の保護者の方々、卒業したOB・OGの皆さんや、僕らを支え続けてきてくれたマネージャー達、ビデオを録り続けてくれた匠弥パパ、去年と同じく合同練習させてもらった曼陀羅クラブ・一橋大学さん、このようにたくさんの人々に応援してもらったおかげです。
今まで長いようで短い間でしたが本当にありがとうございました。


最後になりましたが、今までお世話になった部員に向けてメッセージを書いて締めにしたいと思います。

1年生へ。
まだラグビーを初めたばかりなのに練習中に僕から色々キツい口調で注意しちゃって悪かったなぁと今さらになって反省しています…。新チームになったら大朗キャプテンの言う事を良く聞くように。 当たり前の事を当たり前に出来るチームが強いチームです。先生方への挨拶をする、時間を守る、片付けをしっかりする事。新チームは君らにかかってます。頑張って下さい。

2年生へ。
今年のチームは本当に2年生中心のチームでした。どこぞの一般論では『最後の大会に懸ける3年生と2年生の温度差』などという言葉がありますが、秋大会に懸ける2年生の情熱は僕ら3年生にひしひしと伝わったし、君らの熱い気持ちはめちゃくちゃ嬉しかったです。
この後輩の元でラグビーがやれて良かった。今までありがとう。

マネージャーへ。
暑い夏休みも毎日グラウンドに出てきて僕らのサポートをしてくれたし、合宿でのマネさんの働きのおかげで僕らは頑張ってこれました。 冬場、1年生が入部する前まゆちゃんはずっと一人で辛かったと思いますが本当にありがとうございました。 1年生も短い間でしたがお世話になりました。我が国立高校ラグビー部の誇れるマネさん4人だと思います。新チームになってからも部員をよろしくお願いします。

3年生へ。
歩…3年生の中で一番辛い思いをしてきたのは歩だと思います。1年の秋でラグビーが出来ない体になってからもチームの裏方に徹してくれて最後まで部活に残ってくれました。もう歩の体操のコールが聞けなくなると思うと寂しいですが…。歩の最初の体操のコールが無しでは僕らの練習は始まりませんでした。抽選、せっかく良いクジ引いてくれたのにゴメンな…。

太郎…2年の時は同じポジションとして色々アドバイスを貰ったり、新チームになっても練習中に声出してチームを引っ張ってくれたのは凄く嬉しかったです。 太郎のロックは最高だったぞ。

スヨン…農大一高戦では敵の8単のハンドオフを振り切りながらもタックルに行ってくれたおかげでチームのピンチを救ってくれたし、グラウンド中に響きわたる声を出してくれたのは流石だと思いう。卒業まで同じクラスだが、まぁよろしく。

あきゆき…あきゆきの無尽蔵なスタミナは僕の永遠の憧れでした。バックローで同じ練習をする事が多かったですが、プレーで引っ張る姿はとても印象的でした。同じく卒業までよろしく。

山口…農大一高戦で見せた1本のタックルでチームの雰囲気をガラリと変えてくれたのは山口でした。俺はお前の気合いの入り方には圧倒されっぱなしだったなぁ。まぁ卒業までよろしく。

石塚…俺らの代の国高ラグビー部のキャプテンはお前しかいないと思います。怪我をしながらも、練習中、試合中に見せるキャプテンシーに俺らは助けられっぱなしでした。石塚がキャプテンで本当に良かったと思います。大学受験も頑張れよ!!

啓太…リーダー陣が怪我でプレーできない時、僕らに代わってゲームキャプテンをしてくれました。 あの時は本当にありがとう。またメシでも一緒に食いに行くか。

大地…色々あったけど、最後まで3年生が残って秋大会に臨めたのは僕らの財産になりました。大地のスピード、ハイパンキャッチの上手さ、当たりの強さはどれを取っても一級品でした。声が枯れるまでコールを出し続けてチームを引っ張ってくれてありがとう。

ヨシキ…約束守れなくてゴメン。ヨシキが合宿で見せてくれた突破をもう1度見たかったけど、本当に申し訳ない…。またヨシキがラグビーをプレーしてるのを見るのを個人的に楽しみに待ってます。

匠弥…匠弥とは1日のほとんどを一緒に過ごしていた気がする。同じ時期に怪我して、入院して、辛かったけどお前がいたから頑張れたと思うぞ。また、近藤家の皆さんとは家族ぐるみでお付き合いさせていただきました。近藤家のご飯はとてもおいしかったです。ごちそうさまでした。

茶…茶も病気のせいで辛かったと思う。ただBチームに自ら入ってAチームのモールの練習に体を張って付き合ってくれて…。Aチームのモールが完成したのも茶のおかげだと思う。ありがとうな。

あきひろ…農大一高戦で魅せたプレーは同じ試合をしながらでもシビれました。 闘志を前面に押し出すタイプでは無かったですが、あきひろの内なる闘志は十分伝わったし嬉しかった。

雄飛…雄飛のタックルでチームのピンチが何度救われた事か。僕の知ってる中でも最高のタックラーでした。今年のBKをまとめ上げるのは涙大抵の事ではなく、相当大変だったと思います。お疲れ様。

ハジメ…腰痛持ちで試合に出られず悔しい思いをしたと思います。それでも最後の大会まで残ってくれて僕は嬉しかったです。また色々アホみたいな事して笑っていけたらなぁと思います。


◇去年から始まったこのブログも今日で最終回です。今まで更新すること総計183回…。 下らないギャグにも関わらず『ブログ読んでますよ!!』って皆から言われたおかげで僕は更新し続ける事ができました。 農大一高に勝って早実にも勝つつもりだったから3~4週間分のブログ書くネタ用意してましたけど…、それも無駄になっちゃいましたね。
新しいブログはまっすーが引き継いでくれます。
次の代も、そして次の次の代も、それよりも何年後の代も、ずっと国立高校ラグビー部を応援し続けていきたいと思います。今までありがとうございました。

平成19年10月16日
国立高校ラグビー部 石塚(弟)組
元FWリーダー 南 祐貴
by 722941 | 2007-10-16 07:34
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2代目国立高校ラグビー部の日記です。

by 722941
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